いのりのもり祈りの杜仮称

神様

安倍晴明公あべのせいめいこう

烏帽子と淡い衣を身につけ、静かに夜空を見上げる安倍晴明公。座った全身のお姿。
星を観測するという晴明神社の像の説明を手がかりに制作した創作画。顔立ち・装束の細部・座り方・背景は独自の表現です。所蔵肖像画や像の複製・写真ではありません。

安倍晴明(あべのせいめい、921〜1005年)は、平安時代に実在した陰陽師(おんみょうじ)です。京都の晴明神社では「安倍晴明公」としてお祀りされ、暮らしの安穏を願う人々に親しまれています。

歴史上の人物をお祀りする信仰として紹介します。人物の歩み、後世の物語、晴明神社に伝わる信仰を、それぞれの出典とともに読めます。

陰陽師とは、どんな仕事?

陰陽道(おんみょうどう)は、中国から伝わった陰陽五行の考えや、天文・暦などの知識をもとに日本で展開しました。国の役所である陰陽寮(おんみょうりょう)では、暦や天文、占いなどを扱いました。陰陽師は、日時や方角を判断したり、祭りや祈りに関わったりする存在でもありました。

出典:国立歴史民俗博物館・国立国会図書館

厄除け・災難除け、学びと暮らしの願い

晴明神社では、厄除けや災難除けのほか、学業成就・合格祈願、身体健康、病気平癒、仕事運向上、心願成就などの祈願を受け付けています。節目の不安を抱えるとき、学びや仕事に向き合うときに、心を整えて祈る信仰です。ここで挙げるご利益は、同社で寄せられている願いの内容を紹介しています。

出典:晴明神社

天文と、暦とのつながり

国立国会図書館の解説では、平安時代以降、暦の専門は賀茂氏、天文の専門は晴明を祖先とする安倍氏が受け継いだとされています。空の動きや日々の巡りを読み取る営みは、陰陽道の歴史を知る手がかりになります。

出典:国立国会図書館

式神や道満との物語

晴明神社には、一條戻橋の下に式神(しきがみ)を隠したという伝承が伝わります。また、国立公文書館が紹介する仮名草子『安倍晴明記』では、蘆屋道満(あしやどうまん)との対決などが語られます。これらは後世に豊かに展開した物語として、実在の人物の歴史と分けて楽しめます。

出典:晴明神社・国立公文書館

星を見上げるお姿

晴明神社の晴明公像は、同社所蔵の肖像画をもとにしたもので、衣の下で印を結び、夜空を見て天体を観測する姿と説明されています。この杜のお姿も、静かに空を見上げる姿を手がかりにしています。

出典:晴明神社

五芒星の「晴明桔梗」

晴明神社の社紋は、五つの角を持つ星の形で、「晴明桔梗(せいめいききょう)」とも呼ばれます。同社は、陰陽道の祈祷に用いられるしるしとして紹介しています。境内の鳥居などにも見られます。

出典:晴明神社

はじめてお参りするときは

晴明神社の御祈祷案内では、玉串をお供えしたあとに二礼二拍手一礼を行います。この杜では、お姿に向かって静かに心を整え、感謝や願いに思いを向けられます。下にある「唱えことば」は神社で用いられる言葉の一例で、晴明公だけの真言や祝詞ではありません。

出典:晴明神社・神社本庁

唱え言葉の一例

祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え

神社本庁が、神社や神棚で唱える場合がある言葉として紹介する一例です。その神様だけの真言や、必須の作法ではありません。唱える回数も、このサイトでは指定しません。

ゆかりの寺社

  • 晴明神社京都府京都市上京区・御祭神・安倍晴明公

出典・参考資料