いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・草鹿砥宣隆撰・賀茂経春閲『祭文例』(1869年)

御年神祭(みとしのかみのまつり)(1869年刊本(ねんかんぽん))

大年神・御年神・若年神を一緒にお招きし、稲やさまざまな作物が虫害・病害に遭わず実ることを願う、春初めの祭りの詞です。

大年神(おほとしのかみ)・御年神(みとしのかみ)・若年神(わかとしのかみ)と御名(みな)は白(まを)して、称辞竟奉(たたへごとをへまつ)らくは、

毎年(としのは)に春(はる)の初(はじめ)に、此(こ)の神棚(かみだな)に招奉(をきまつ)りて、朝夕(あしたゆふべ)に御祭仕奉(みまつりつかへまつ)らくを、平(たひら)けく安(やすら)けく聞食(きこしめせ)と白(まを)す。

如此(かく)仕奉(つかへまつ)るに依(より)て、手肱(たなひぢ)に水沫(みなわ)掻垂(かきたれ)、向股(むかもも)に泥(ひぢ)掻寄(かきよせ)て取作(とりつく)らむ奥津御年(おくつみとし)を始(はじ)めて、穀等(たなつものども)、百(もも)の草木(くさき)に至(いた)るまで、不成傷(ならずそこな)ふ事(こと)なく、

蝗(いなむし)及(また)種々(くさぐさ)の病(やまひ)不令有(あらせず)、雨風(あめかぜ)時節(をり)に協(かな)ひて、農業(なりはひ)の便(たづき)を失(うしな)はず守(まもり)給(たま)ひ幸(さきはへ)給(たま)へと、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも称辞竟奉(たたへごとをへまつ)らくと白(まを)す。

1869年刊本:名古屋大学附属図書館・国文学研究資料館、PDM。古典の文字のみを独自に組版。

ゆかりの神仏

出典・参考資料