いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・1911年刊・原本の読み

祈念祝詞きねんののりと

1911年刊『神道太祓大全:神拝祝詞』から。原本の万葉仮名の助詞・送り仮名を読み下し、句読点と段落を補っています。歴史的仮名遣いと、この版の字句を残しています。

掛卷(かけまく)も畏(かしこ)き諸神等(もろもろのかみたち)の廣前(ひろまへ)に恐(おそれ)み恐(おそれ)みも申(まう)さく

宇豆(うづ)の幣帛(みてぐら)竝(ならび)に種々(しゆじゆ)の物(もの)を捧供(ささげそなへ)て丹精(きよきこころ)の誠(まこと)をさきとし神代(かみよ)の古風(のり)を崇敬(あがめ)正直(まさにすなほ)の根元(もと)に歸依(かへりより)し邪曲(よこしま)の末法(すゑののり)を棄捨(すて)て今(いま)神道(かみのみち)の妙行(たへなるわざ)を奉願祈(ねがひたてまつ)り

吾國(わがくに)根元(はじめ)の祓(はらひ)をもつて稱辭奉(たたへごとたてまつ)る此狀(このありさま)を平(たひら)けく安(やす)らけく聞食(きこしめし)て

願主(ぐわんしゆ)身心(みこころ)安穩(やす)く衆病(もろもろのやまひ)悉除(しつにのぞき)壽命(いのち)長延(ながくのび)福祿(さいはひ)圓滿(まどか)にして家内(いへのうち)親屬(うがらやから)朋友(とも)までも事故(ことゆゑ)無(な)く

愚(おろか)なる心(こころ)を明(あか)しめ給(たま)ひ何波(なには)の事(こと)も足(た)ると思(おも)ふより樂(たのし)きは莫(な)ければ足(た)る事(こと)を知(し)らしめ牛馬(うしうま)の蹄(ひづめ)に至(いた)るまで安穩息災(やすくすこやか)にして憐愍(めぐしきたぼすみこゝろ)を垂給(たれたま)へと恐(おそれ)み恐(おそれ)みも申(まう)す

辭別(ことわけ)て申(まう)さく穢氣(さはり)不淨(けがれ)不信(うたがひ)懈怠(おこたり)の罪咎(つみとが)崇(たたり)有(あ)りて諸神等(もろもろのかみたち)の御心(みこころ)に不叶(かなはず)とも廣(ひろ)く厚(あつ)き仁慈(うつくしみ)を垂給(たれたま)ひて清(きよ)き御心(みこころ)に宥恕給(なだめゆるしたま)ひて神直日命(かんなをひのみこと)大直日命(おほなをひのみこと)に見直(みなほ)し聞直(ききなほ)し給(たま)ひて

祈願圓滿(きぐわんゑんまん)應感成就(おうかんじやうじゆ)無上寶靈神道加持(むじやうれいはうしんだうかぢ)

底本:国立国会図書館デジタルコレクション、保護期間満了(PDM)。現代刊の『神道大祓全集』とは別の資料です。

ゆかりの神仏

出典・参考資料