いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・岡吉胤編『祝詞全書』(1897年)の歴史的文例

祈平産あんざんをいのるまつり

原本39コマ左頁「掛巻毛恐支吾大神」から「白須」まで。本文の「天胎月」は原本ルビ「あめはらみつき」を残します。「悩む事なく、苦しむ事なく」は祝詞の願いとしての表現です。「何某」などは原本にある差し替え箇所です。現代の寺社の公式本文・共通の作法を示すものではありません。

本文(ほんぶん)

掛巻(かけまく)も恐(かしこ)き吾大神(あがおほかみ)の大前(おほまへ)に、何某(なにがし)、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく、

何某(なにがし)妻(め)孕(はら)みて、天胎月(あめはらみつき)に当(あた)りぬれば、今日(けふ)の生日(いくひ)の足日(たるひ)を斎定(いはひさだ)めて、

奠(おきたてまつ)る礼代(ゐやしろ)の幣帛(みてぐら)を、安幣帛(やすみてぐら)の足幣帛(たるみてぐら)と聞(き)こし食(め)して、

高(たか)き貴(たふと)き恩頼(みたまのふゆ)を以(もち)て、悩(なや)む事(こと)なく、苦(くる)しむ事(こと)なく、安(やす)く平(たひら)けく令産竟(うみをへしめ)給(たま)ひて、

母子諸共(おもこもろとも)災害(わざはひ)無(な)く、障(さは)る事(こと)なく、健(すこやか)に向栄(むかさか)に守(まも)り幸(さきは)へ給(たま)へと、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。

保護期間満了の原本をもとに独自組版・訓読。原本画像・他者の現代語訳は転載しません。

出典・参考資料