いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・岡吉胤編『祝詞全書』(1897年)の歴史的文例

祈家内安全かないあんぜんをいのるまつり

39コマ左頁から40コマ右頁。原本の「外国乃異教」「大和心」を削った現代版に改作せず、歴史的文例として収録しています。特定の国や信仰を避けることを現代の利用者に勧める案内ではありません。「何某」などは原本にある差し替え箇所です。現代の寺社の公式本文・共通の作法を示すものではありません。

本文(ほんぶん)

八十日(やそか)は有(あ)れど、今日(けふ)の生日(いくひ)の足日(たるひ)に、掛巻(かけまく)も恐(かしこ)き吾大神(あがおほかみ)の大前(おほまへ)を慎(つつし)み敬(うやま)ひ、

礼代(ゐやしろ)の御酒御饌(みきみけ)・種々(くさぐさ)の物(もの)を捧備(ささげそな)へて、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく、

大神(おほかみ)の氏子(うぢこ)何某(なにがし)、預(あづか)りて大神(おほかみ)の神徳(みいつ)を崇(あが)め尊(たふと)び仕奉(つかへまつ)らくを見(み)そなはし給(たま)ひ、

聞(き)こし給(たま)ひて、大神(おほかみ)の高(たか)き貴(たふと)き御恩頼(みたまのふゆ)を以(もち)て、美(うるは)しめ給(たま)ひ、慈(いつく)しび給(たま)ひて、

家内(いへのうち)の親族(うから)は各(おの)も乖々(そむくそむく)不令有(あらしめず)、外国(あだしくに)の異教(ことをしへ)に惑(まど)ふ事(こと)なく、清(きよ)き赤(あか)き大和心(やまとごころ)の真心(まごころ)に誘導(いざなひみちび)き給(たま)ひて、

過犯(あやまちおか)せる罪咎(つみとが)有(あ)らむをば、見直(みなほ)し聞直(ききなほ)し坐(ま)して、諸(もろもろ)の禍(まが)不令有(あらしめず)、

子孫(うみのこ)の八十連属(やそつづき)、家門高(いへかどたか)く令立栄(たちさかえしめ)給(たま)へと、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。

保護期間満了の原本をもとに独自組版・訓読。原本画像・他者の現代語訳は転載しません。

出典・参考資料