いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・岡吉胤編『祝詞全書』(1897年)の歴史的文例

祈商業開始繁昌祭しょうぎょうかいしはんじょうをいのるまつり

40コマ右頁「掛巻毛恐支何大神」から左頁冒頭の結びまで。原本の題は「祈商業開始繁昌祭」。括弧内の「製造」は原本の選択肢です。利益を保証する案内ではありません。「何某」などは原本にある差し替え箇所です。現代の寺社の公式本文・共通の作法を示すものではありません。

本文(ほんぶん)

掛巻(かけまく)も恐(かしこ)き何大神(なにのおほかみ)の御前(みまへ)に、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく、

某国(なにのくに)某郡(なにのこほり)某(なに)の里(さと)の何某(なにがし)、今回(このたび)何々(なになに)の売買(うりかひ)(製造(せいざう))を営(いとな)める故(ゆゑ)に、

御酒御饌(みきみけ)・雑々(くさぐさ)の幣帛(みてぐら)を備(そな)へ仕奉(つかへまつ)らくを、平(たひら)に安(やすらか)に聞食受(きこしめしうけ)給(たま)ひて、

諸(もろもろ)の禍事(まがこと)無(な)く、速(すみやか)に若子(わかご)の利益(いやまし)を与(あた)へ給(たま)ひて、滞(とどこほ)る事(こと)無(な)く、障(さは)る事(こと)無(な)く、弥運(いやはこび)に運(はこ)びて、

無害無事(さはりなくことなく)弥向栄(いやむかさか)に、宮栄(みやさか)えしめ給(たま)へと、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。

保護期間満了の原本をもとに独自組版・訓読。原本画像・他者の現代語訳は転載しません。

出典・参考資料