産土神の例祭を祝う
是の何郡何の里は朝日の直刺処夕日の伊照処の大宮柱太しく立て静宮に鎮り給いて世々此里を領坐す掛けまくも畏き何大神の大前に仕奉る神官何某畏み畏みも白さく。
今いや明治何年何月何日は毎年の御祭日なるを以て三日の御祭仕奉るの氏子産子の輩は夙くも其設を営み。
御門鳥居及び大宮の回里に忌竹を立て真榊に由布取垂で天大御縄小御縄引亘し千緒高緒立列ね奉る幣帛は明妙照妙和妙荒妙の新磨の米以て炊ぎたる宇豆の大御饌歌い津つ舞い津つ。
天甜酒大野原に生出る物は甘菜辛菜青海原に生る物は鰭の広鰭の狭奥津海藻菜辺津海藻菜時の菓に至る祝も繋け置足わし。
天御神楽八少女の舞仕奉り又飾物を引出でて天鼓打笛吹謡て踊り享る神慮を和め奉らくを平けく安けく所聞食受給いて。
今も往前も天津日嗣の高御座に顕津御神の天下所知食す皇美麻命の大御世を足永の御世の堅磐に常磐に斎奉り国中には道速振る荒振事無く山の奥島の岬に不落令治坐給い親王諸王諸臣等を始め仕う仕える百官の人等を平に安に守給いて。
天皇我大朝廷に茂の八桑枝の如く立栄え令仕奉給い四方の国の蒼生等が取作れる五穀を始め天草の片葉に至る作の作物を悪風荒水に不令会給八束穂の茂穂に成幸給い。
大神の敷坐す此里に生出る氏子産子等を漏事無く堕事無く守給い祐給いて天神の枉事不令有其持分る家業をも勤み結きて弥向栄に立栄の繁きはぶる地となり幸給い。
此御社に仕奉る神司等我家内安く穏に諸の災は不萌ず前に遠く令避給いて夜の守日の守に護り幸え給わんと祈み白す事の由を平けく安けく所聞食し鶉成伊這回り村雀宇須々岐利居て畏み畏みも称辞竟奉らくと白す。