教え・伝教大師最澄『願文』の抄出(天台宗のお勤め)
願文(抄)
伝教大師最澄が比叡山に入ったときに記したと伝えられる『願文』の一部です。
伝教大師願文にのたまわく、悠悠たる三界は、純ら苦にして安きことなく、擾々たる四生は、唯だ患いにして楽しからず。
生ける時善を作さずんば、死する日獄の薪と成らん。
得難くして移り易きは、其れ人身なり。
発し難くして忘れ易きは、斯れ善心なり。
因無くして果を得るは、是の処有ること無く、善無くして苦を免るるは、是の処有ること無し。
願わくは、四弘誓願に引導せられて、周く法界に旋らし、遍く六道に入り、仏国土を浄め衆生を成就し、未来際を尽くすまで恒に仏事を作さんことを。
古典・伝統的本文と、出典の紙面・公式画像の読みを独自に組版しています。現代の解説・紙面画像・音声は転載していません。現代語訳はこの杜の訳です。
ゆかりの神仏
出典・参考資料
- 天台宗「檀信徒のお勤めの作法と心得・天台宗のお勤め(勤行次第)」(2026-10-23 確認)