いのりのもり祈りの杜仮称

天部・守護尊

青面金剛しょうめんこんごう

一面六臂で合掌し、三叉戟・輪・矢・弓を持つ青面金剛の創作画
印西市が解説する一面六臂の合掌型を手がかりに描いた創作画。顔立ち・衣・色・光背は創作で、四天王寺の秘仏や特定の庚申塔の複製ではありません。下部には庚申信仰に関わる三猿を描いています。

青面金剛は、庚申信仰に関わる尊です。四天王寺の庚申堂では青面金剛童子として祀られ、健やかさや願いの成就を祈る信仰を伝えています。庚申塔などにもさまざまな姿で表されます。

寺院の由緒と地域の石造物、文献に残る真言を、出典ごとに紹介しています。猿田彦大神とも関係する庚申信仰ですが、両者を一つの尊名や全国共通の作法として扱いません。

庚申信仰とともに祀られる尊

四天王寺では、庚申堂の本尊を青面金剛童子と呼びます。鹿鳴文庫が紹介する『仏像図彙』にも、「庚申青面金剛」と「天王寺庚申像」が別の箇所に載っています。同じ庚申信仰に関わるお姿にも、伝わる土地や資料による違いがあります。

出典:和宗総本山 四天王寺・鹿鳴文庫

健やかさを願う祈りと、三猿

四天王寺は、青面金剛童子への無病息災などの祈りと、三猿堂への信仰を紹介しています。目・耳・口を覆う三猿は「見ざる・聞かざる・言わざる」の姿です。ここでは同寺が伝える信仰を紹介しており、祈願の結果を約束するものではありません。

出典:和宗総本山 四天王寺

四天王寺に伝わる、童子の出現

四天王寺の寺伝では、大宝元年(701)、豪範僧都が疫病に苦しむ人々のために祈ると、帝釈天の使いとして童子が現れたと語られます。庚申堂に受け継がれる縁起の一つとして紹介しています。

出典:和宗総本山 四天王寺

六本の腕で、合掌する姿

印西市の武西の百庚申には、一つの顔と六本の腕を持つ像があります。中央の手を合わせる型と、剣と人物を持つ型があり、この杜の絵は合掌型を手がかりにしました。残る四手には三叉戟・輪・矢・弓を配しています。青面金剛のすべての像がこの姿というわけではありません。

出典:印西市

文献に残る真言の一例

下の真言は、窪徳忠の1956年の論文が「青面金剛神呪」の文献から紹介する表記です。「コウシンライ」「マイタリ」の形を保っています。四天王寺の勤行次第や、猿田彦大神に固有の真言を示すものではありません。

出典:東京大学東洋文化研究所/窪徳忠

真言

青面金剛神呪(文献の表記)

オン コウシンライ コウシンライ マイタリ マイタリ ソワカ

窪徳忠の1956年の論文が、青面金剛神呪の文献から引く表記です。「コウシンライ」「マイタリ」の形を出典のまま保ちます。

出典:東京大学東洋文化研究所/窪徳忠

青面金剛の真言(圓満寺の表記)

おん でいば やきしゃ ばんだ ばんだ かかかか そわか

高野山真言宗 圓満寺が、本尊・青面金剛尊のご真言として示す表記です。同じ論文の143頁も、天台宗の庚申の真言として「オンデイバヤキシャ バンダバンダ ソワカ」を紹介しています。宗派・伝承によって表記や用い方は異なり、唱えることや回数を指定するものではありません。

出典:高野山真言宗 巌光山 圓満寺

出典に示される表記です。宗派・伝承による違いを尊重し、唱えることや回数を指定しません。

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  • 庚申の日四天王寺庚申堂などの庚申信仰

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