いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・『意根利之秘傳』に伝わる稲荷信仰の詞章

三雲祓みくものはらい

「くも」という音を重ね、鳥の飛翔や人の動きなどを「雲息」と呼んで神の御息に結びつける詞です。『意根利之秘傳』に収められた歴史的な稲荷信仰の一篇として紹介します。本文の比喩や言葉の重なりを読み、特定の呼吸法を指示するものとは扱いません。

三雲の祓の詞(みくものはらいのことば)

雲(くも)と云(い)ふ艸有(くさあり)、蜘(くも)と云(い)ふ虫有(むしあり)、雲(くも)と云(い)ふ人有(ひとあり)。

鳥(とり)の飛(と)ぶも雲息(くもいき)、人(ひと)の運(はこ)びも雲息(くもいき)、月日(つきひ)を見(み)るも雲息(くもいき)、雲(くも)を渡(わた)るも雲息(くもいき)。

神(かみ)の御息(おんいき)と恐(おそ)るれば、突(つ)く息(いき)、吹(ふ)く息(いき)、流(なが)す息(いき)。

三雲(みくも)の祓(はら)ひと所聞食(きこしめ)せ。

古典の本文を独自に組版。現代語訳と英訳は祈りの杜によります。

ゆかりの神仏

出典・参考資料