いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・1911年刊・原本の読み

天滿宮祝文てんまんぐうしゆくもん

1911年刊『神道太祓大全:神拝祝詞』から。原本の万葉仮名の助詞・送り仮名を読み下し、句読点と段落を補っています。歴史的仮名遣いと、この版の字句を残しています。

掛卷(かけまく)も畏(かしこ)き天滿天神(あまみつあめのかみ)の廣前(ひろまへ)に白(まう)さく

恭惟(つゝしくおもんみれば)帝道(みかど)を輔佐(たすけまつ)り四海(よものくに)に儀刑(のりと)し邦家(くにいへ)を守護(まも)り萬民(おほんたから)を撫育座(やしなひましま)して

忠誠(まめやかなると)は日月(ひつき)と並(なら)び仁恩(うつくしみのめぐみ)は天地(あめつち)と齊座(ひとしくましま)し

又(また)文道(ふみのみち)の大祖(おやから)詩歌(からうたやまとうた)の本主(もとつぬし)に座(ましまし)て高德(たかきさはひ)葦原(あしはら)の中國(なかつくに)より海隔(うみへだつ)る異國々(あだしくにぐに)まで鳥(とり)の跡(あと)久(ひさし)くと正木(まさき)の葛(かづら)永傳(ながくつたは)り

貴(たか)きも賤(いや)しきも老(おひたる)も若(わか)きも皆(みな)恩賴(みたまのふゆ)を蒙(かんぶ)りて誦文(ふみよみ)能書業(ものかくわざ)を為(な)し世(よ)を渡(わた)らひ家(いへ)を治(しらす)る厚(あつ)き御惠(みめぐみ)深(ふか)き御恩(うつくしみ)を仰(あふ)ぎ尊(たふと)み奉(まつ)りて

今日(けふ)の朝日(あさひ)の豐榮登(とよさかのぼり)に由貴(ゆき)の御饌(みけ)御酒(みき)宇豆(うづ)の御幣(みてぐら)を捧(ささげまつり)祈申事(いのりまうすこと)の由(よし)を平(たひら)けく安(やす)らけく聞食(きこしめし)て

天津日嗣(あまつひつぎ)は天地日月(あめつちひつき)と無疆(かぎりなく)天下(あめのした)泰平(たひらか)に萬民(おほんたから)富榮(とみさか)へて文教(ふみのをしへ)永久(ながくひさしく)學術(まなびのわざ)成就(なら)んことを言祝(ことほぎ)願(ねぎたてまつる)

神(かみ)の御馬(みうま)の耳(みみ)の彌高(いやたか)に聞食(きこしめし)て夜(よる)の守(まもり)日(ひる)の護(まもり)に守(まも)り幸給(さいはひたま)へと稱辭竟奉(たたへごとをへまつ)ると恐(おそれ)み恐(おそれ)みも申(まう)す

底本:国立国会図書館デジタルコレクション、保護期間満了(PDM)。現代刊の『神道大祓全集』とは別の資料です。

ゆかりの神仏

出典・参考資料