いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・岡吉胤『祝詞全書』(1897年)

菅原大神鎮霊祭すがわらのおおかみちんれいさい

菅原道真公の御霊と御像を迎え、徳を称え守りを願う明治期の祝詞です。「何某」は奉仕者を表す底本の語を残しています。現代の天満宮すべての祭典で同じ文を用いるという意味ではありません。

掛(かけまく)も畏(かしこ)き菅原大神(すがはらのおほかみ)と称(たた)へ奉(まつ)る

贈太政大臣(ぞうだじやうだいじん)道真公(みちざねのきみ)の御霊(みたま)を

是(これ)の御像(みかた)に招(をぎ)奉(まつ)り令坐(まさせ)奉(まつ)りて

何某(なにがし)畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)さく

汝命(いましみこと)の高(たか)く世(よ)に勝(すぐ)れ坐(ま)して

文道学術(ふみのみちまなびのわざ)に秀(ひい)で給(たま)ひし事(こと)は言(いふ)も畏(かしこ)し

汝命(いましみこと)の忠誠(まこと)は日月(ひつき)と耀(かがや)き

汝命(いましみこと)の御徳(みいつ)は天地(あめつち)に満足(みちたら)ひて

深(ふか)く世(よ)の奸佞(よこしま)を嫌(きら)ひ給(たま)ひて

無実(なきこと)災(わざはひ)に罹(かか)れる人(ひと)をも救(すく)ひ給(たま)ひ助(たす)け給(たま)ひて

上(かみ)は天皇命(すめらみこと)を守(まも)り給(たま)ひ

下(しも)は人民(ひとくさ)を憐(あはれ)み給(たま)ひて

殊(こと)に敷島(しきしま)の道(みち)をも守(まも)り坐(ま)せる事(こと)を

崇(あが)め尊(たふと)みて今日(けふ)の生日(いくひ)の足日(たるひ)に

礼代(いやしろ)の幣帛(みてぐら)を捧(ささ)げて仕(つかへ)奉(まつ)らくを

平(たひら)けく安(やすら)けく聞食(きこしめし)給(たま)ひ

弥遠(いやとほ)に弥永(いやなが)に遷(うつ)り鎮座(しづまりま)して

守(まも)り恵(めぐ)み幸(さきはへ)給(たま)へと

畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す

古典・伝統的本文のみを使用。現代の解説・翻訳・写真・音声・紙面デザインは転載していません。

ゆかりの神仏

出典・参考資料