いのりのもり祈りの杜仮称

神社と祈りを詠む歌

ふかく入りて(ふかくいりて)

西行(さいぎょう)

西行が伊勢の神宮を思って詠む歌

ふかく入(い)りて

神路(かみぢ)のおくを

尋(たづ)ぬれば

又(また)うへもなき

峰(みね)のまつかぜ

やさしい意味(歌意)

深く分け入って神路の奥をたずねると、それより上のない峰に、松風が響いている。

この歌の背景

詞書には、高野山を離れて伊勢の二見浦にいた西行が、神宮の山について、大日如来の垂迹を思って詠んだとあります。伊勢の神への敬意と仏教の理解が重なる、中世の神仏習合の文脈を持つ歌です。

「垂迹」は、仏が神の姿で現れるとする歴史的な信仰の考え方です。この歌の背景として紹介するもので、現在のすべての神社・宗派に共通する説明ではありません。

歌意・解説は、出典をもとに当サイトでまとめたものです。

関わりのある神様

  • 天照大御神あまてらすおおみかみ

    天照大御神を祀る伊勢の神宮に関わる、西行の歌。天照大御神自身の作ではありません。

  • 天照皇太神あまてらすおおみかみ

    伊勢の神宮に関わる西行の歌として紹介します。天照皇太神自身の作や、三十番神に固有の祈りの文ではありません。

この歌の出典と、表記

作者・語り手
西行
典拠
『西行法師家集』国際日本文化研究センター掲載番号626
掲載範囲
一首全文

表記と読み

国際日本文化研究センターの本文によります。濁点と句切りを整えました。「かみぢ・たづぬれば・うへ」は「かみじ・たずぬれば・うえ」と読みます。

古典・伝統歌の本文を掲載しています。現代の翻訳・解説、資料の画像・音声は転載していません。

この歌の出典