いのりのもり祈りの杜仮称

神社と祈りを詠む歌

きさらぎや(きさらぎや)

光俊朝臣(みつとしあそん)

稲荷への参詣と、しるしの杉を詠む歌

きさらぎや

けふ初午(はつうま)の

しるしとて

稲荷(いなり)の杉(すぎ)は

もとつ葉(は)もなし

やさしい意味(歌意)

二月の今日は初午。参詣のしるしにするのだと、稲荷の杉は下の枝の葉までなくなってしまった。

この歌の背景

伏見稲荷大社は、参詣のしるしとされた杉と、初午の信仰を伝える歌として紹介しています。葉がなくなるほどという大げさな表現に、参詣の盛んさがうかがえます。稲荷大神に関わる文学として読める一首です。

「きさらぎ」は旧暦二月。「けふ」は今日。「もとつ葉」は下の方の葉を指します。

歌意・解説は、出典をもとに当サイトでまとめたものです。

関わりのある神様

  • 宇迦之御魂大神うかのみたまのおおかみ

    伏見稲荷への参詣を詠む歌。宇迦之御魂大神自身の作、また一柱だけに固有の祈りの文としては扱いません。

  • 稲荷大明神いなりだいみょうじん

    稲荷への参詣を詠む歌です。三十番神に数えられる稲荷大明神からも読める案内で、番神の固有の勤行を示すものではありません。

この歌の出典と、表記

作者・語り手
光俊朝臣
典拠
『新撰六帖』光俊朝臣の歌(伏見稲荷大社「しるしの杉」掲載)
掲載範囲
一首全文

表記と読み

伏見稲荷大社の掲載本文による一首。「けふ」は「きょう」と読みます。

古典・伝統歌の本文を掲載しています。現代の翻訳・解説、資料の画像・音声は転載していません。

この歌の出典