いのりのもり祈りの杜仮称

神話に伝わる歌

八雲立つ(やくもたつ)

須佐之男命(すさのおのみこと)

『古事記』で須佐之男命が詠む歌

八雲(やくも)立(た)つ

出雲(いづも)八重垣(やへがき)

妻籠(つまご)みに

八重垣(やへがき)作(つく)る

その八重垣(やへがき)を

やさしい意味(歌意)

雲が幾重にも立ちのぼる出雲。その雲のように、妻と暮らすための垣を幾重にも作る。その八重垣を。

この歌の背景

八俣の大蛇を退治した須佐之男命は、櫛名田比売と暮らす場所を出雲の須賀に定めます。宮を造ったときに雲が立ちのぼり、この歌を詠んだと『古事記』は語ります。物語のなかで新しい住まいを寿ぐ歌です。

「妻籠み」は妻を内に住まわせること。「八重」は幾重にも重なる様子を表します。ここでは國學院大學の訓読文の「妻籠みに」を採用しています。

歌意・解説は、出典をもとに当サイトでまとめたものです。

古事記の物語も読む

関わりのある神様

  • 須佐之男命すさのおのみこと

    この歌を詠む神様。

  • 櫛名田比売くしなだひめ

    須佐之男命が妻と暮らす宮を造る場面に関わる神様。歌の作者ではありません。

この歌の出典と、表記

作者・語り手
須佐之男命
典拠
『古事記』上巻「須賀の宮」
掲載範囲
一首全文

表記と読み

國學院大學の訓読文による一首。ふりがなは歴史的仮名遣いです。「いづも」は「いずも」、「やへ」は「やえ」と読みます。

古典・伝統歌の本文を掲載しています。現代の翻訳・解説、資料の画像・音声は転載していません。

この歌の出典