古事記・上巻(神々の時代)・第7話/22
出雲の大蛇と、須賀の宮
八つの頭と、酒の仕掛け。
本文をもとにした、あらすじ
高天原を追われた須佐之男命の物語には、大宜都比売神が殺され、その身体から蚕や穀物の種が生じる場面が挟まれます。続いて出雲の川上に降りた須佐之男命は、足名椎・手名椎と、その娘の櫛名田比売に出会います。娘たちは年ごとに八俣の大蛇にのまれ、最後の一人にも危険が迫っていました。
須佐之男命は櫛名田比売を櫛に変えて髪に挿し、八つの門と酒を入れる器を用意させます。大蛇はそれぞれの頭で酒を飲み、酔って眠ります。須佐之男命が大蛇を斬ると、尾から剣が現れます。本文はこれを草薙の大刀と呼び、天照大御神へ報告したと語ります。
その後、須佐之男命は出雲の須賀に宮を造り、妻のための八重垣を歌います。続く系譜には神大市比売との間に生まれた大年神と宇迦之御魂神も記され、出雲の物語から神々の広がりへと続きます。
読み合わせの手がかり
穀物の起源の場面では、食物を供えた神は大宜都比売神です。他の古典にある似た物語の神名や筋を混ぜていません。
『日本書紀』と読み比べる
この物語の和歌
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』穀物の種」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』八俣の大蛇」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』須佐之男の系譜」(2026-10-15 確認)