いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代上(天地と神々の誕生)・第6話/17

保食神と、日と月の別れ

食物の誕生を伝える一書(あるふみ)

一書(あるふみ)

巻第一・第五段 一書第十一

天照大神(あまてらすおおみかみ)は、葦原中国(あしはらのなかつくに)の保食神(うけもちのかみ)を訪ねるよう月夜見尊(つくよみのみこと)に命じます。保食神(うけもちのかみ)は口から海・山の食べ物や飯を出してもてなしますが、月夜見尊(つくよみのみこと)はそれを汚らわしいとして怒り、保食神(うけもちのかみ)を殺してしまいました。

報告を聞いた天照大神(あまてらすおおみかみ)は怒り、月夜見尊(つくよみのみこと)と会わないと言います。日と月は昼と夜に分かれて住むことになった、とこの伝えは語ります。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が天熊人(あめのくまひと)を遣わすと、亡くなった保食神(うけもちのかみ)の体から牛馬や蚕、稲や麦、豆などが生じていました。持ち帰られた種を人々の食べ物として用い、稲作や養蚕の始まりへと話が続きます。

『古事記』と読み比べる

『古事記』には、須佐之男命(すさのおのみこと)が大宜都比売神(おおげつひめのかみ)を殺し、その体から穀物などが生まれる話があります。保食神(うけもちのかみ)と月夜見尊(つくよみのみこと)のこの一書(あるふみ)と、登場神や経緯を混ぜないように読みます。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。