いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代上(天地と神々の誕生)・第5話/17

水で身を清め、神々が生まれる

住吉の神々、海の神々、そして日・月・素戔嗚尊(すさのおのみこと)

一書(あるふみ)

巻第一・第五段 一書第六

火の神を生んで亡くなった伊弉冉尊(いざなみのみこと)を追い、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は黄泉(よみ)へ行きます。しかし二神は別れることになり、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は戻った後、筑紫の日向の小戸の橘の檍原(あわぎはら)で身を清めます。

海の底、中ほど、表面で洗うにつれ、少童(わたつみ)の神々と筒男の神々が現れます。この記事は底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)を住吉の大神とし、少童(わたつみ)の三神を阿曇(あずみ)氏が祭る神々としています。

左目を洗って天照大神(あまてらすおおみかみ)、右目を洗って月読尊(つくよみのみこと)、鼻を洗って素戔嗚尊(すさのおのみこと)が生まれます。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は天照大神(あまてらすおおみかみ)に高天原(たかまのはら)、月読尊(つくよみのみこと)に海原、素戔嗚尊(すさのおのみこと)に天下を治めるよう命じます。同じ一書(あるふみ)の前半には、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)が生まれる記事もあります。

『古事記』と読み比べる

『古事記』も左目・右目・鼻からの誕生を伝えますが、月読命(つくよみのみこと)には夜の世界、須佐之男命(すさのおのみこと)には海原を任せます。誕生の筋が似ていても、命じられる領域は同じではありません。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。