いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代上(天地と神々の誕生)・第4話/17

黄泉の境で、菊理媛が告げたこと

短い一節に残る、菊理媛神(くくりひめのかみ)の名

一書(あるふみ)

巻第一・第五段 一書第十

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は伊弉冉尊(いざなみのみこと)を慕ってその居場所へ行きますが、見るなという言葉に従わず、二神の間に対立が生じます。この伝えは、速玉之男(はやたまのお)と泉津事解之男(よもつことさかのお)が現れる場面も記しています。

泉平坂(よもつひらさか)で向き合う二神の間に、泉の道を守る者が言葉を伝えます。続いて菊理媛神(くくりひめのかみ)も何かを申し上げ、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)はそれをよしとして、その場を去ったと記されます。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)はその後、身を清めるため水辺へ向かいます。

菊理媛神(くくりひめのかみ)が何を言ったか、その発言の具体的な内容は本文にありません。この短い記事を、後世に広がる神様の信仰と読み分けることが大切です。

『古事記』と読み比べる

『古事記』の黄泉(よみ)の物語には、菊理媛神(くくりひめのかみ)の名は出てきません。この場面は『日本書紀(にほんしょき)』の一書(あるふみ)第十に記された伝承として紹介しています。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。