いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代上(天地と神々の誕生)・第9話/17

八岐大蛇と、尾の中の剣

素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫(くしいなだひめ)、出雲の物語

本文

巻第一・第八段

天から出雲に降った素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、娘を囲んで泣く老夫婦に会います。毎年、八岐大蛇(やまたのおろち)に娘を食べられ、最後の奇稲田姫(くしいなだひめ)も失いそうだというのです。素戔嗚尊(すさのおのみこと)は姫を櫛に変えて髪に挿し、老夫婦に酒を用意させます。

八つの頭で酒を飲み、眠った大蛇を切り倒すと、尾の中から剣が見つかります。本文はこれを草薙剣(くさなぎのつるぎ)と呼び、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が天の神へ献上したとします。天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)という元の名は、この箇所に付された別伝として記されています。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)は須賀に宮を建て、奇稲田姫(くしいなだひめ)と結ばれます。この本文では二神の子を大己貴神(おおなむちのかみ)としています。大国主の系譜も、伝承によって異なることが分かる場面です。

『古事記』と読み比べる

『古事記』では、大国主神は須佐之男命(すさのおのみこと)から続く系譜の中に置かれ、奇稲田姫(くしいなだひめ)との直接の子とはされません。大蛇退治の筋が似ていても、その後の系譜まで同じではありません。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。