いのりのもり祈りの杜仮称

神仏習合

宇賀神うがじん

老人の顔を持つ白蛇の宇賀神。とぐろを巻く全身と一本の尾、蓮の台。
人頭蛇身と蓮上の姿、白蛇の図像を手がかりにAIで制作した創作画。顔立ち・色・光輪・背景は独自の表現で、特定の寺院の像の写真・複製ではありません。

宇賀神(うがじん)は、人の頭と蛇の体を持つ「人頭蛇身(じんとうじゃしん)」のお姿で知られる神様です。日本で神と仏の信仰が結びつく中で、弁才天と深く関わり、財福を願う人々に親しまれてきました。

神と仏の信仰が結びついた「神仏習合」の神様として紹介します。真言は、宇賀神をお祀りする妙圓寺の公開表記です。

人頭蛇身の、福の神

國學院大學の解説は、中世の初めごろから福をもたらす神として信仰されたと説明しています。比叡山の天台教学の中で弁才天との結びつきが深まり、宇賀弁才天の信仰へと展開しました。

出典:國學院大學

財運・金運、暮らしの福を願う

京都・宇治の三室戸寺は、宇賀神を財運・金運の蛇神として紹介しています。同寺の像をなでて良運を願う信仰が伝わります。ここでは、暮らしを支える福に心を向ける信仰として紹介します。

出典:三室戸寺

お姿の見どころ

三室戸寺の案内に見える特徴は、老人の頭、蛇の体、蓮に乗る姿です。國學院大學の解説には、宇賀弁才天の頭上に老人の顔を持つ白蛇を表す図像も記されています。このページでは、人頭蛇身のお姿を一柱としてご覧いただけます。

出典:三室戸寺・國學院大學

弁才天とのつながり

長谷寺の観音ミュージアムは、技芸や弁舌に関わる弁才天が、日本で宇賀神と結びつき、財福神としての性格を強めたと解説しています。妙圓寺では、岩屋に宇賀神を祀るとともに、八臂(はっぴ・八本の腕)の宇賀辯財天の頭上にも宇賀神を表しています。

出典:鎌倉 長谷寺 観音ミュージアム・天台宗 和光山 妙圓寺

宇迦之御魂神とは、どう違うの?

宇賀神を、食物や稲に関わる宇迦之御魂神と結びつけて考える説があります。ただし、名前の由来には別の説もあり、単純に同じ神様の別名と決めることはできません。この杜では、人頭蛇身の宇賀神と、伏見稲荷大社の下社に祀られる宇迦之御魂大神を別のページで紹介します。

出典:國學院大學・國學院大學・伏見稲荷大社

蟹を助けた娘と、蛇体橋の民話

三室戸寺には、蟹を助けた娘が、のちにその蟹たちに蛇から救われたという民話が伝わります。娘は蛇を供養するため、宇賀神を奉納したと語られます。同寺の蛇体橋にまつわる地域の物語として紹介しています。

出典:三室戸寺

真言に心を向ける

神奈川県平塚市の妙圓寺は、岩屋の本尊・宇賀神の真言を公開しています。下の句は、その表記を紹介するものです。祈りの画面では、お名前とお姿、真言に心を向けられます。

出典:天台宗 和光山 妙圓寺

真言

宇賀神の真言(妙圓寺の表記)

オン ウガヤ ジャヤギャラベイ ソワカ

出典:天台宗 和光山 妙圓寺

出典に示される表記です。宗派・伝承による違いを尊重し、唱えることや回数を指定しません。

つながりのある神仏

ゆかりの寺社

出典・参考資料