いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・岡吉胤『祝詞全書:試験科目』(1897年)

学神祭がくしんさい

学びに関わる神々と国学の先人を挙げ、書物を読み、広く知ることを願う明治期の文例です。1881年『毎朝神拝詞記』の「拝古学神等詞」とは別の本文です。旧字体・万葉仮名の助詞と語尾を整理し、古い仮名遣いを残しました。皇統や国の優越を述べる部分は、この資料が成立した時代の国学・国家観を伝える歴史的記述として掲載しています。現在の学問や信仰について、本サイトがその価値観を推奨するものではありません。

本文(ほんぶん)

此(こ)の神床(かむとこ)に神籬(ひもろぎ)立(た)てて招(まね)き奉(まつ)り鎮(しづ)め奉(まつ)る、

掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き八意思兼神(やごころおもひかねのかみ)忌部神(いむべのかみ)菅原神(すがはらのかみ)羽倉大人(はくらのうし)岡部大人(をかべのうし)本居大人(もとをりのうし)平田大人(ひらたのうし)久延彦神(くえびこのかみ)の御前(みまへ)をも慎(つつし)み敬(ゐやま)ひ畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)さく、

某(それがし)い、

をぢなく拙(つたな)き身(み)には在(あれ)ど、

風音(かぜのと)の遠(とほ)き神代(かみよ)の神典(かみふみ)を読(よ)み窺(うかが)ひ、

日本(ひのもと)の瑞穂国(みづほのくに)の万(よろづ)の国(くに)に勝利(まさり)て尊(たふと)く、

皇美麻命(すめみまのみこと)は宇宙(あめのそら)をも統御(しろす)べき元因(もとのいはれ)、

君臣(きみおみ)の大義(ことはり)をも具(つぶさ)に令知給(しらしめたま)へと、

朝夕(あさゆふ)に労(いたづ)き励(はげ)む心(こころ)を恤(あはれ)み慈(いつく)しみ給(たま)ひて、

世(よ)に所有(あらゆる)書(ふみ)と云(い)ふ書(ふみ)は千巻(ちまき)五百巻(いほまき)有(あり)の尽(ことごとく)説明(ときあか)し令悟得給(さとりえせしめたま)ひて、

幽事(かくりごと)神事(かみごと)も知得(しりう)べき限(かぎり)は令知給(しらしめたま)ひて、

足(あし)は不行(あるかね)ども天下(あめのした)の大小(おほきちひさき)の事(こと)も令知給(しらしめたま)ひ、

此(こ)の大道(おほみち)の弥明(いやあきらか)に弥高(いやたか)に、

吾(わ)が日本(ひのもと)の国(くに)の光(ひかり)をも令耀給(かがやかしめたま)へと、

礼代(ゐやじろ)の幣帛(みてぐら)捧持(ささげもち)て恐(かしこ)み恐(かしこ)みも乞祈奉(こひのみまつ)らくと白(まを)す。

国立国会図書館の保護期間満了(PDM)の刊本を原本画像で照合して組版。やさしい説明は本サイトによるものです。

ゆかりの神仏

出典・参考資料