いのりのもり祈りの杜仮称

祝詞・白幡義篤『諸神拝詞記正訓』(1890年)

天津祝詞(あまつのりと)(1890年刊本(ねんかんぽん))

伊邪那岐命の禊に生まれた祓戸の大神たちへ、祓い清めを願う詞です。掲載中の1911年版「天津祝詞」とは読みや結びが異なります。この1890年版は「恐み恐みも白す」で終わり、「吐音加身惠身多女」の句はありません。二つの版をつないだり、一柱だけの専用の祝詞にしたりせず、この刊本の本文として掲載しています。

高天原(たかまのはら)に神留坐す(かむつまります)。

神魯岐(かむろぎ)神魯美(かむろみ)の命(みこと)以て(もちて)

皇御祖神(すめみおやかむ)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)。

筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(をど)の阿波岐原(あはぎはら)に、

御禊(みそぎ)祓ひ(はらひ)給ふ(たまふ)時(とき)に生坐る(あれませる)祓戸(はらひど)の大神等(おほかみたち)。

諸(もろもろ)の枉事(まがこと)罪穢(つみけがれ)を、祓ひ(はらひ)賜へ(たまへ)清め(きよめ)賜へ(たまへ)と申す(まをす)事(こと)の由(よし)を、

天津神(あまつかみ)国津神(くにつかみ)、八百萬(やほよろづ)の神等(かみたち)共(とも)に、

天之斑馬(あまのふちごま)の耳(みみ)振立てて(ふりたてて)聞食せ(きこしめせ)と、恐み恐み(かしこみかしこみ)も白す(まをす)。

底本:国立国会図書館デジタルコレクション・保護期間満了(PDM)。古典本文を独自に組版。

ゆかりの神仏

出典・参考資料