古事記・下巻(人の世へ続く物語)・第21話/22
葛城山の一言主大神
王の一行と、同じ姿の一行。
本文をもとにした、あらすじ
雄略天皇が葛城山に登ると、向かいの山にも、同じ装いをした一行が現れます。天皇が誰かと問えば、相手も同じように答えます。天皇と供の者が弓を構えると、向こうの者たちも同じく弓を構えます。
名を明かすよう求めると、相手は葛城の一言主大神と名乗ります。善いことも悪いことも一言で告げる神だという言葉を聞き、天皇は初めて神が現れているのだと知ります。
天皇は畏れて刀や弓矢をはじめとする品を捧げ、神はそれを受け取ります。天皇が帰るとき、一言主大神は一行を見送ります。人の世を語る下巻にも、王と神とが直接向き合う場面が残されています。
読み合わせの手がかり
上巻だけが神々の登場する巻ではありません。一言主大神は下巻の雄略天皇の段に姿を現します。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』葛城山」(2026-10-15 確認)