古事記・中巻(神と人のあいだ)・第19話/22
海を越えて来た人々と神
技術、書物、玉に宿る物語。
本文をもとにした、あらすじ
応神天皇の段には、海を渡って来た人々、馬や鏡、書物、鍛冶・織物・酒造りなどに関わる伝承が並びます。本文は、それらの人々と後の氏族とのつながりも記しています。
別の話では、新羅の王子である天之日矛が赤い玉を手に入れます。玉は女性となり、彼の妻になりますが、夫にののしられたため海を渡って難波へ去ります。本文は彼女を、比売碁曾社の阿加流比売神と説明します。
天之日矛は後を追いますが難波に入れず、但馬にとどまります。彼が持って来た珠、ひれ、鏡など八種の宝は、伊豆志の八前の大神と呼ばれます。神の姿だけでなく、宝物にも神としての名が与えられる場面です。
読み合わせの手がかり
渡来の伝承は、人の移動や文化の受容を考える資料です。記事の年代や系譜の全てが、そのまま同時代の事実として確定しているわけではありません。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』文化の渡来」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』天の日矛」(2026-10-15 確認)