いのりのもり祈りの杜仮称

神話に伝わる歌

赤玉は(あかだまは)

豊玉毘売(とよたまびめ)

『古事記』で豊玉毘売が火遠理命に贈る歌

赤玉(あかだま)は

緒(を)さへ光(ひか)れど

白玉(しらたま)の

君(きみ)が装(よそひ)し

貴(たふと)くありけり

やさしい意味(歌意)

赤い玉は、それを通す緒まで輝くけれど、白い玉のようなあなたのお姿は、いっそう貴く美しかった。

この歌の背景

出産の姿を見られた豊玉毘売は、海の国へ帰ります。それでも夫を慕う思いを抑えられず、子を養育する妹の玉依毘売に託して歌を贈ったと語られます。別れのあとにも残る恋慕を、玉の輝きに重ねた歌です。

「緒」は玉を通すひも。「装」は姿や身なり。「し」はその姿を強める語として読まれます。

歌意・解説は、出典をもとに当サイトでまとめたものです。

二神が交わした歌

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関わりのある神様

  • 豊玉毘売とよたまびめ

    この歌を火遠理命に贈る神様。

  • 火遠理命ほおりのみこと

    豊玉毘売からこの歌を贈られ、返歌を詠む神様。歌の作者は豊玉毘売です。

この歌の出典と、表記

作者・語り手
豊玉毘売
典拠
『古事記』上巻「豊玉毘売の命」(武田祐吉校訂の歌謡番号八)
掲載範囲
一首全文

表記と読み

青空文庫の武田祐吉校訂本文をもとに、装の字体と句切りを整えました。歴史的仮名遣いの「を・さへ・よそひ・たふと」は「お・さえ・よそい・とうと」と読みます。歌謡番号は底本によって異なります。

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この歌の出典