古事記・上巻(神々の時代)・第13話/22
海幸山幸と、海の宮
失くした釣り針を探して。
本文をもとにした、あらすじ
兄の火照命は海で、弟の火遠理命は山で獲物を得ていました。道具を交換した弟は兄の釣り針を失い、代わりの針を幾つ作っても許してもらえません。塩椎神の助けで海神の宮へ向かい、そこで豊玉毘売と結ばれます。
三年後、事情を知った海神が魚たちを集めると、釣り針は鯛の喉から見つかります。弟は潮を満ち引きさせる二つの玉も授かって帰り、兄との争いに使います。最後に兄は、弟を守り仕えると誓います。
豊玉毘売は出産のため陸へ来ますが、本来の姿に戻るところを見ないでほしいと頼みます。夫が見てしまったため、彼女は子を残して海へ帰ります。玉依毘売を通じて子を養う場面が続き、上巻の終わりでは、その子・鵜葺草葺不合命から神武天皇へつながる系譜が示されます。
読み合わせの手がかり
海の宮の神と、禊で生まれた三柱の綿津見神は、同じ呼称だけで自動的に同一視していません。
『日本書紀』と読み比べる
この物語の和歌
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』海幸と山幸」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』豊玉毘売の命」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』鵜葺草葺合へずの命」(2026-10-15 確認)