古事記・中巻(神と人のあいだ)・第14話/22
東への旅と、八咫烏
熊野から大和への道。
本文をもとにした、あらすじ
神倭伊波礼毘古命、後に神武天皇と呼ばれる人物は、兄の五瀬命と共に、国を治める地を求めて日向から東へ向かいます。各地に滞在し、海路を案内する者にも出会います。大和へ向かう戦いで兄は傷つき、紀伊で亡くなります。
熊野では一行が倒れ伏しますが、高倉下が一振りの剣を持って来ると目覚めます。彼は夢の中で、建御雷神が自ら降る代わりに剣を降すと告げた、と語ります。本文はこの剣に佐士布都神・甕布都神・布都御魂の名を挙げます。
さらに高木神の教えによって八咫烏が遣わされ、道案内をします。一行はその後を進み、吉野で国つ神を名乗る人々に出会いながら大和へ向かいます。神々の助けと、各地の人々の由来を重ねる旅の物語です。
読み合わせの手がかり
この場面の『古事記』本文は、八咫烏の足の数を説明していません。後世の図像の特徴を本文の描写として加えていません。
『日本書紀』と読み比べる
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』東征」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』速吸の門」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』五瀬の命」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』熊野より大和へ」(2026-10-15 確認)