いのりのもり祈りの杜仮称

古事記・中巻(神と人のあいだ)・第15話/22

三輪の神と、一筋の糸

夢のお告げから、祭りへ。

本文をもとにした、あらすじ

崇神天皇の時代、疫病が広がり、天皇は心を痛めます。夢に現れた大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、意富多多泥古(おおたたねこ)に自分を祭らせるよう告げます。各地に使者を出すとその人が見つかり、天皇は神主として三輪の神を祀らせます。

さらに墨坂・大坂の神や、坂や川の神々にも祭りを行うと、疫病がやんで国が落ち着いたと語られます。ここでは神の名、祭る人の系譜、祭祀を行う場所が一つの物語を形づくっています。

続いて、その系譜を知るための話が添えられます。活玉依毘売(いくたまよりびめ)のもとへ夜ごと通う若者の衣に、針と糸を付けて跡をたどると、三輪山の神の社に行き着きます。残った糸の輪に結びつけて、地名の由来も語られます。

読み合わせの手がかり

上巻の御諸(みもろ)山の場面とは異なり、この中巻の場面には大物主大神(おおものぬしのおおかみ)の名が明記されています。夢の場面と、糸をたどる場面が、祭祀と系譜を結びつけています。

関わりのある神様

この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。

この話の出典

以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。