古事記・中巻(神と人のあいだ)・第16話/22
出雲へ向かった御子
言葉を待つ人々と、神の宮。
本文をもとにした、あらすじ
垂仁天皇の御子、本牟智和気は、成長しても言葉を話さないと記されます。空を飛ぶ鳥の声に反応したため、その鳥を追って捕らえる長い旅が行われますが、鳥を見せても言葉は出ません。
天皇の夢と占いを通じて、出雲の大神の宮を整えることが求められます。御子は供の王たちと出雲へ向かい、神を拝んだ帰路、川辺の饗応の場で言葉を発します。供の人々は喜び、その知らせを都へ送ります。
天皇は報告を喜び、神の宮を造らせます。この物語には、出雲の祭祀、御子に仕える集団の由来、旅先での不思議な出会いが結びついています。
読み合わせの手がかり
御子が言葉を発する場面には、葦原色許男の大神という名が出てきます。出雲の大神、大国主神の複数の呼称を、前後の文脈と合わせて読める箇所です。
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』本牟智和気の御子」(2026-10-15 確認)