太上感応篇 第8節「力や立場を、人を傷つけるために使わない」
道教の善書 · してはならないことを見つめる
第8節 / 24
訳文は、神々への信仰や古い社会の価値観を含む原文を現代語にしたものです。今の暮らしへの問いかけは「読む手がかり」に分けています。
現代語訳 · この杜による訳
下の立場の人を虐げて手柄を立て、上の人にへつらって気に入られようとする。恩を受けても感謝せず、恨みをいつまでも忘れない。人々を見下し、国の政治を乱す。不正な人に褒美を与え、罪のない人を罰する。人を殺して財産を奪い、人を失脚させて地位を奪う。降伏した人や従った人を殺し、正しい人をおとしめ、賢い人を退ける。
親のいない子や伴侶を失った人をいじめ、追い詰める。法を捨てて賄賂を受け取る。正しいことを間違いとし、間違いを正しいとする。軽い罪を重く扱い、刑死する人を見てなお怒りを加える。過ちと知りながら改めず、善いことと知りながら行わない。自分の罪に他人を巻き込み、人の技術が生かされるのを妨げる。聖人や賢人をそしり、徳のある人を侵し、侮る。
この節の原文を読む漢文
虐下取功,諂上希旨;受恩不感,念怨不休;輕蔑天民,擾亂國政;賞及非義,刑及無辜;殺人取財,傾人取位;誅降戮服,貶正排賢;凌孤逼寡,棄法受賂;以直為曲,以曲為直;入輕為重,見殺加怒;知過不改,知善不為;自罪引他,壅塞方術;訕謗聖賢,侵凌道德。
出典の本文を開く ↗(外部サイト・新しいタブ)出典と、この訳について
維基文庫の一つの版(版番号 2569348)に掲載された古典本文1277字を、冒頭から末尾まで独自に現代語訳しました。24の区切り・見出し・「読む手がかり」は、この杜による編集です。古い注釈書の全訳や、現代の出版物の翻訳の転載ではありません。
国立国会図書館の解題で背景を確認しています。国会図書館所蔵本の全ページとの逐字照合、異本を含む校訂、専門家による訳文の監修は未実施です。読解に幅のある語は、参照した本文・古い注釈に沿う一つの読みとして示しています。
- 太上感應篇・古典本文(維基文庫の版番号 2569348) ↗(外部サイト・新しいタブ)
維基文庫 · 現代語訳の底本とした公開古典本文。本文1277字を全て収録し、独自に日本語訳。特定の刊本に基づく校訂本文ではありません。
- 太上感應篇經傳・書誌と解題 ↗(外部サイト・新しいタブ)
国立国会図書館 · 道教の善書という位置づけ、老子への伝承上の帰属と編纂物であることを確認。寛永–正保年間の刊本。現代語訳の底本とは別の資料です。
- 太上感應篇經傳(寛永–正保年間) ↗(外部サイト・新しいタブ)
国立国会図書館デジタルコレクション · 古い刊本の原画像をたどるための資料。インターネット公開・パブリックドメイン。全75コマの本文を逐字照合したものではありません。
- 太上感應篇集註・古典注釈 ↗(外部サイト・新しいタブ)
維基文庫 · 「壅塞方術」「無故剪裁」などの語義を古典注釈で確認。注釈の説話や現代の翻訳文は転載していません。
確認日:2026年10月16日 · 古典本文はパブリックドメイン。原画像は外部の所蔵先で閲覧できます。