いのりのもり祈りの杜仮称

スッタニパータ「奮起の経」

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関西パーリ語実習会 日本語訳

日本語訳の本文

2.10. 奮起の経

偈 331奮起せよ。〔瞑想するために〕坐れ。眠ることで、あなたたちに、何の義(利益)があるというのだろう。まさに、病んでいる者たちに、矢に貫かれ苦しんでいる者たちに、何の眠りがあるというのだろう。(1)

偈 332奮起せよ。〔瞑想するために〕坐れ。〔心の〕寂静のために、断固として学べ。〔気づきを〕怠るあなたたちを識知して、死魔の王が、〔あなたたちを〕迷わすことがあってはならない⸺〔彼の〕支配に従い行く者たちとなり。(2)

偈 333〔まさに〕その〔執着の思い〕あるがゆえに、天〔の神々〕たちは、かつまた、人間たちも、〔限定された特定のものを〕義(目的)として、〔それに〕依存し、〔そこに〕止住する。〔まさに〕この、執着〔の思い〕を、〔あなたたちは〕超え渡れ。〔この〕瞬間が、あなたたちを過ぎ行くことがあってはならない(瞬時でさえも、虚しく過ごしてはならない)。なぜなら、〔この〕瞬間を〔虚しく〕過ごした者たちは、地獄に引き渡され、憂い悲しむからである。(3)

偈 334怠ること(放逸)は、塵である。怠ることがあり、怠ることから生み落とされる塵がある。〔気づきを〕怠らないこと(不放逸)によって、明知によって、自己の矢を引き抜くがよい。ということで⸺(4)

奮起の経が第十となり、〔以上で〕終了となる。

この杜による要点

本文の下の「要点」は、パーリ語本文と対訳を参照し、この杜が自分の言葉でまとめたものです。訳文の引用ではなく、読み方の一つの手がかりとしてお読みください。語の解釈が複数ある箇所では、掲載訳と要点の読み方が異なることがあります。

対応する本文へ 起きよ、坐れ。眠って何の益があるのか。病んでいる人、矢に貫かれて苦しんでいる人に、どうして眠りがあるだろう。

対応する本文へ 起きよ、坐れ。心の静けさのために固く学べ。怠るあなたたちを見て、死の王が迷わせ、その支配に従わせることのないように。

対応する本文へ 神々も人間も執着によって、特定のものを目的とし、それに頼り、そこに留まる。この執着を越え渡れ。一瞬もむなしく過ごすな。瞬間をむなしくした人は地獄に渡され嘆く。

対応する本文へ 怠りは塵である。怠りから塵が生まれる。怠らないことと明知によって、自分の矢を引き抜け。

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収録した訳と出典

日本語訳:関西パーリ語実習会(2023年公開版)。公開元:SuttaCentral。全5章・70経と序・結び、巻末の21詩を収録版の73単位で掲載。

訳文の文字・補足を保ち、ふりがなをこの杜が読書の補助として添えています。この杜による要点は、訳文と分けて掲載しています。

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