いのりのもり祈りの杜仮称

スッタニパータ「バドラーヴダ学徒の問い」

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関西パーリ語実習会 日本語訳

日本語訳の本文

5.13. バドラーヴダ学徒の問い

偈 1101かくのごとく、尊者バドラーヴダが〔言った〕「家を捨棄し渇愛を断ち動揺なき方に、愉悦を捨棄し激流を超えた解脱者たる方に、妄想を捨棄する思慮深き方に、〔わたしは〕乞い願います。龍たる方の〔言葉を〕聞いて、〔集いあつまった者たちは、満足して〕ここから立ち去るでありましょう。(1)

偈 1102勇者よ、あなたの言葉を待ち望んでいる種々なる人たちが、諸々の地方から集いあつまったのです。あなたは、彼らのために、どうか、〔真実の法を〕説き明かしてください。まさに、この法(事象)は、あなたによって、そのとおり〔あるがままに〕知られたのです」〔と〕。(2)

偈 1103かくのごとく、世尊は〔答えた〕「バドラーヴダよ、執取〔の対象〕への渇愛を、〔その〕一切を、取り除くように。上に、下に、さらに、また、横に、〔その〕中間において、まさに、〔一切の〕世において、そのもの、そのものに、〔彼らが〕執取するなら、まさしく、その〔一つ一つ〕によって、人に、悪魔が従い行くのです。(3)

偈 1104それゆえに、〔このことを〕覚知している者として、気づきある比丘は、一切の世において、何も執取しないように⸺死魔の領域において執着するこの人々を、『執取〔の対象〕に執着する者たちである』と〔あるがままに〕見ながら」〔と〕。ということで⸺(4)

バドラーヴダ学徒の問いが第十二となり、〔以上で〕終了となる。

この杜による要点

本文の下の「要点」は、パーリ語本文と対訳を参照し、この杜が自分の言葉でまとめたものです。訳文の引用ではなく、読み方の一つの手がかりとしてお読みください。語の解釈が複数ある箇所では、掲載訳と要点の読み方が異なることがあります。

対応する本文へ 尊者バドラーヴダが言った。家を捨て、渇愛を断ち、動揺なく、喜びを捨てて激流を渡った解脱者、妄想を捨てた思慮深い方にお願いします。龍のような方の言葉を聞いて、集まった人々は満足して帰るでしょう。

対応する本文へ 勇者よ、あなたの言葉を待ち望むさまざまな人々が、諸地方から集まりました。彼らのために、どうか説き明かしてください。この真理はあなたがありのままに知ったものです、と。

対応する本文へ 世尊は答えた。バドラーヴダよ、つかむ対象への渇愛をすべて取り除きなさい。上にも下にも横にも中間にも、世で何かをつかむなら、その一つ一つによって悪魔が人につきまとうのです。

対応する本文へ だからこのことを知り、気づきある修行者は、死の領域で執着する人々を「つかむものに執着する人々だ」と見ながら、世の何もつかまないように、と。

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収録した訳と出典

日本語訳:関西パーリ語実習会(2023年公開版)。公開元:SuttaCentral。全5章・70経と序・結び、巻末の21詩を収録版の73単位で掲載。

訳文の文字・補足を保ち、ふりがなをこの杜が読書の補助として添えています。この杜による要点は、訳文と分けて掲載しています。

公開元の日本語訳 · CC BY-NC-ND 3.0(表示・非営利・改変禁止)