神仏習合
恵比寿神

恵比寿は、漁業・海上交通・商売・農耕など、暮らしを支える福の神として親しまれています。西宮神社では蛭児大神とし、別の信仰では事代主神と結びつけます。「えびす」が一つの系譜だけに固定されていない点も特徴です。
正宝院をはじめ、寺社・宗派が公表する資料に基づく紹介です。資料が伝える信仰・伝承の範囲でまとめており、すべての宗派・寺社に共通する説明や作法を示すものではありません。
海と商い、暮らしを支える福の神
恵比寿は、漁業・海上交通・商売・農耕など、暮らしを支える福の神として親しまれています。西宮神社では蛭児大神とし、別の信仰では事代主神と結びつけます。「えびす」が一つの系譜だけに固定されていない点も特徴です。
出典:西宮神社・天台宗
海から上がった神像の物語
西宮神社の縁起は、漁師が海から上がった神像を家で祀り、夢で受けた神託に従って西の宮地へ移したと伝えます。海の向こうから福が来るという物語が、地域の信仰の中心にあります。
出典:西宮神社
漁村・農村・町へ広がった信仰
西宮の傀儡師や札を配る人々が、土地に応じて海の神、田の神、商業の神として伝えたことも、えびす信仰が広まった背景と説明されます。釣竿と鯛を伴う姿には、海の恵みとのつながりが残っています。
出典:西宮神社・飛不動尊 正宝院
商売繁盛・大漁と、海上交通の安全
西宮神社は、えびすの神徳として漁業・海上交通・商売・招福・農耕を挙げています。漁村では海の恵み、農村では実り、町では商いと、暮らす場所や仕事に応じて願いが寄せられてきた神です。同社で祀るえびす大神は蛭児大神で、事代主神と結びつける伝統とは由緒を分けて紹介します。
出典:西宮神社
真言
七福神めぐりの真言(金毘羅密寺掲載)
おん えびす そんてん そわか
金毘羅密寺のサイトに掲載された「北の都札幌 七福神めぐり」の案内で、恵比須尊天の「御真言」として示される表記です。恵比寿さまは神社では神として祀られ、七福神めぐりの寺院ではこの句で祈られています。 空白の区切りは読みやすさのために補っています。
出典:真言宗 金毘羅密寺
御真言(東妙寺の表記)
なむ えびすたいじん
真言律宗の東妙寺(佐賀)が、七福神の紹介で恵比寿の「御真言」として示す表記です。「おん……そわか」の形ではなく、「なむ(南無)」と御名を唱える形です。寺院によって唱える言葉が異なります。
出典:真言律宗 東妙寺(佐賀)
出典に示される表記です。宗派・伝承による違いを尊重し、唱えることや回数を指定しません。
ゆかりの、唱える言葉
つながりのある神仏
ゆかりの寺社
- 西宮神社兵庫県西宮市・えびす大神(蛭児大神)と天照・大国主・須佐之男の神々
御縁日
- 毎年1月9日〜11日・十日戎(今宮戎神社)大阪・今宮戎神社での例年の日程。新暦の祭典の例で、全国共通の御縁日ではありません。
- 毎年10月20日・恵美須祭・二十日えびす京都ゑびす神社・福井の西宮恵比須神社など、新暦10月20日の祭典の例。11月20日や旧暦で行う地域もあります。
- 毎年11月20日・恵美須神社例祭(茨木神社)大阪・茨木神社の境内社での例年の日程。新暦の祭典の例で、全国共通の御縁日ではありません。
出典・参考資料
- 飛不動尊 正宝院「仏様の世界:恵比寿神」(2026-10-14 確認)
- 飛不動尊 正宝院「仏様の世界:目次」(2026-10-14 確認)
- 飛不動尊 正宝院「仏様の世界:七福神」(2026-10-14 確認)
- 西宮神社「西宮神社について」(2026-10-15 確認)
- 天台宗「法話集:七福神」(2026-10-15 確認)
- 真言宗 金毘羅密寺「霊場巡拝:北の都札幌 七福神めぐり」(2026-10-20 確認)
- 真言律宗 東妙寺(佐賀)「七福神」(2026-10-20 確認)
- 今宮戎神社「今宮戎神社とは」(2026-10-18 確認)
- 京都ゑびす神社「二十日ゑびす(ゑびす講)」(2026-10-18 確認)
- 福井・西宮恵比須神社「ご参拝・ご祈祷のご案内」(2026-10-18 確認)
- 十日恵比須神社「奉告祭―えびす講―」(2026-10-18 確認)
- 茨木神社「主要神事・祭典」(2026-10-18 確認)