日本書紀・天皇紀(人の世の祭りへ)・第17話/17
倭姫命、五十鈴川のほとりへ
天照大神を祭る場所を求める旅
天皇紀
巻第六・垂仁天皇二十五年三月条
天照大神の祭りを倭姫命に託したことから、物語は始まります。倭姫命は大神を鎮め祭る場所を求め、宇陀から近江、美濃を経て伊勢へ至ったと記されます。
天照大神は伊勢を、常世の波が寄せる美しい国として、ここに住みたいと告げます。倭姫命は教えに従って伊勢に祠を立て、五十鈴川のほとりに斎宮を興しました。記事はそれを磯宮と呼びます。
この箇所は、天照大神と伊勢との関わりを伝える記事です。後世の『倭姫命世記』などに詳しく語られる巡行の道筋を、全てこの短い記事に書かれているかのようには扱いません。
『古事記』と読み比べる
『古事記』の倭比売命は、倭建命に剣と袋を渡す伊勢の大御神宮の場面にも登場します。ここで紹介する伊勢への奉斎の旅とは、別の場面として読み比べられます。
関わりのある神様
この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。
この話の出典
漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。
- 『日本書紀』原文(Wikisource翻刻)「巻第六・垂仁天皇二十五年三月条」(2026-10-15 確認)
- 國學院大學 デジタルミュージアム「大神宮・『日本書紀』垂仁天皇二十五年三月条」(2026-10-15 確認)