いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代下(天と地をつなぐ)・第14話/17

花の命と、岩の命

木花開耶姫(このはなのさくやひめ)と磐長姫(いわながひめ)

本文

巻第二・第九段

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は笠狭の岬で木花開耶姫(このはなのさくやひめ)と出会い、結ばれます。姫が一夜で身ごもったことを疑われると、姫は戸のない室に入り、子が天孫の子ならば火に害されないと誓い、火の中で三柱の子を産みます。

一書(あるふみ)

巻第二・第九段 一書第二

こちらでは、父の大山祇神(おおやまつみのかみ)が姉の磐長姫(いわながひめ)も一緒に差し出します。しかし瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は磐長姫(いわながひめ)を帰し、妹だけと結ばれます。磐長姫(いわながひめ)は、もし自分が迎えられていれば子の命は岩のように長かったが、今は花のように移ろい落ちる、と語ります。

同じ一書(あるふみ)の中にも、人々の寿命の短さに結びつけて語る別の言い方が添えられています。長い命と短い命を、岩と花によって表す伝承です。

『古事記』と読み比べる

『古事記』では、石長比売(いわながひめ)を返された父の大山津見神(おおやまつみのかみ)が、岩と花になぞらえて命の長短を告げます。この一書(あるふみ)では磐長姫(いわながひめ)自身の言葉として語られます。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。