いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代上(天地と神々の誕生)・第1話/17

天地が分かれ、神々が現れる

国常立尊(くにのとこたちのみこと)から始まる本文と、高天原(たかまのはら)の別伝

本文

巻第一・第一段

まだ天と地が分かれない世界は、卵のように混じり合っていたと語られます。澄んで軽いものが天となり、重く濁るものが地となる。まず天が成り、そのあとに地が定まったとする始まりです。

天地の間に葦の芽のようなものが生じ、国常立尊(くにのとこたちのみこと)となります。次に国狭槌尊(くにのさつちのみこと)、豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)が現れます。本文は、この三柱を最初の神々として記します。

一書(あるふみ)

巻第一・第一段 一書第四

この一書(あるふみ)には、国常立尊(くにのとこたちのみこと)・国狭槌尊(くにのさつちのみこと)が最初に現れるという伝えがあり、さらに「また曰く」として、高天原(たかまのはら)に天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)・高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)・神皇産霊尊(かみむすひのみこと)が生まれたという語りが添えられています。最初に現れる神々の名や順序は、一つの伝承だけに固定されていません。

『古事記』と読み比べる

『古事記』は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)から語り始めます。『日本書紀(にほんしょき)』本文の国常立尊(くにのとこたちのみこと)から始まる順序とは異なります。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。