古事記・上巻(神々の時代)・第1話/22
天地の始まり
まだ、国土がかたちを持たないころ。
本文をもとにした、あらすじ
天地の始まりに、高天原に天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神が現れます。国土がまだ水に浮く脂やくらげのように漂うとき、葦の芽のように伸びるものによって宇摩志阿斯訶備比古遅神が現れ、天之常立神が続きます。この五柱は別天津神と呼ばれ、いずれも独神として身を隠したと記されます。
その後、国之常立神と豊雲野神が現れ、宇比地邇神・須比智邇神から伊耶那岐神・伊耶那美神に至る五組の神々が続きます。最初の独神二柱をそれぞれ一代、対をなす五組をそれぞれ一代として、神世七代と数えます。
この冒頭には、名前だけが簡潔に記される神々もいます。すべてに容姿や個別の行動が語られるわけではなく、神々の登場と世界の始まりが重ねて描かれています。
読み合わせの手がかり
別天津神は五柱、神世七代は十二柱です。「七代」と「七柱」は異なります。
『日本書紀』と読み比べる
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』天地のはじめ」(2026-10-15 確認)
- 國學院大學「『古事記』校訂本文「天地初発」」(2026-10-15 確認)
- 國學院大學「『古事記』校訂本文「神世七代」」(2026-10-15 確認)