いのりのもり祈りの杜仮称

日本書紀・神代下(天と地をつなぐ)・第12話/17

経津主神と武甕槌神の国譲り

国を治めること、神事を治めること

本文

巻第二・第九段

高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)は、皇孫を葦原中国(あしはらのなかつくに)の主にしようと神々を遣わします。使者からの報告が来ないことが続いた後、経津主神(ふつぬしのかみ)と武甕槌神(たけみかづちのかみ)が出雲へ降り、大己貴神(おおなむちのかみ)に国を譲るかを問います。

大己貴神(おおなむちのかみ)は子の事代主神(ことしろぬしのかみ)の意向を尋ねます。事代主神(ことしろぬしのかみ)は天の神の命に従うと答え、大己貴神(おおなむちのかみ)も国を退くことを決めます。国を平らげるのに用いた矛を二神に渡し、自らは隠れると告げます。

一書(あるふみ)

巻第二・第九段 一書第二

こちらでは、大己貴神(おおなむちのかみ)のために宮や海を渡る船などを整え、天穂日命(あめのほひのみこと)が祭りを担うという条件が示されます。大己貴神(おおなむちのかみ)は目に見える世の事を皇孫に任せ、自らは幽事(かくれたること)を治めると答えます。

『古事記』と読み比べる

『古事記』で建御雷神(たけみかづちのかみ)に伴うのは天鳥船神(あめのとりふねのかみ)です。『日本書紀(にほんしょき)』本文の経津主神(ふつぬしのかみ)・武甕槌神(たけみかづちのかみ)の組合せと異なり、本文には建御名方神(たけみなかたのかみ)との力比べも記されていません。

関わりのある神様

この話に関わる、掲載済みのお参り先です。書物ごとの神名の表記と、現在の紹介名には違いがあります。

この話の出典

漢文原文の該当箇所から独自に要約しました。リンク先は各巻の全文です。