古事記・上巻(神々の時代)・第10話/22
国譲り
使者の来訪と、神々の応答。
本文をもとにした、あらすじ
天照大御神と高御産巣日神は、葦原中国を御子の治める国とし、使者を送ります。天菩比神は報告に戻らず、天若日子も地上で下照比売と結ばれて戻りません。問いただしに来た雉を射た矢が天へ届き、投げ返された矢によって天若日子は命を落とします。
次に遣わされた建御雷神と天鳥船神は、出雲の浜で大国主神に意向を尋ねます。子の事代主神は国を献上するよう答えます。もう一人の子、建御名方神は力比べを挑みますが敗れ、諏訪まで逃れたのち従うと約束します。
大国主神も子たちの言葉に従い、自分の住まいを立派に整えることを求めて、国を譲ると答えます。本文は宮と饗応の場面を描き、建御雷神が天へ戻って報告することで、この一連の物語を結びます。
読み合わせの手がかり
『古事記』で建御雷神に添えられる使者は天鳥船神です。経津主神と共に赴く由緒は、別の出典に基づく物語として扱います。
『日本書紀』と読み比べる
関わりのある神様
この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。
この話の出典
以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』天若日子」(2026-10-15 確認)
- 青空文庫(武田祐吉注釈校訂)「『校註 古事記』国譲り」(2026-10-15 確認)
- 國學院大學「『古事記』校訂本文「葦原中国平定⑤」」(2026-10-15 確認)