いのりのもり祈りの杜仮称

古事記・上巻(神々の時代)・第9話/22

小さな神と、海を照らす神

一人ではなく、共に国を作る。

本文をもとにした、あらすじ

大国主神の前へ、波に乗り、小さな船で一柱の神がやって来ます。多邇具久(たにぐく)に勧められて久延毘古(くえびこ)に尋ねると、神産巣日神(かみむすひのかみ)の子、少名毘古那神(すくなびこなのかみ)だと分かります。神産巣日神(かみむすひのかみ)の言葉を受けて、二神は力を合わせ、国を作り固めます。

少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が常世(とこよ)の国へ去ると、大国主神はこれから誰と国を作ればよいのかと思い悩みます。そこへ海を照らしながら神が現れ、適切に祀れば国作りを共に進めると告げ、倭の東の山に祀るよう求めます。本文はその神を、御諸(みもろ)の山の上に坐す神と述べます。

続く大年神(おおとしのかみ)の系譜には、竈の神や大山咋神(おおやまくいのかみ)など、暮らしと土地に関わる神々が並びます。大山咋神(おおやまくいのかみ)については、近江の日枝の山と葛野の松尾に坐す神であることも記されています。

読み合わせの手がかり

海を照らす神は、この上巻の場面では大物主神と名乗りません。三輪の信仰による同定と、中巻に大物主大神(おおものぬしのおおかみ)の名が明示される場面を分けて読めます。

『日本書紀』と読み比べる

関わりのある神様

この話に関係する、掲載済みのお参り先です。古典と後世の信仰の違いは、それぞれの紹介に記しています。

この話の出典

以下の本文の該当箇所をもとに、筋を要約しています。前後の記述は、出典でお読みいただけます。